小学生のころ、親父に連れられて行く野球観戦が一番楽しみなイベントでした。
車、電車を乗り継いで2時間。ようやく降り立つ「ナゴヤ球場前」駅から、この人の波全員がドラゴンズファンで、一緒に球場に向かっているんだ!なんて心強いんだ!!と鼻息を荒げて歩くこと10分。
ゲートを通り、通路を抜け、グラウンドすべてが視界に入ってくるあの瞬間は、これまでの人生のハイライト映像です。
忘れることは無いでしょう。
あれから約20年。
ふとナゴヤ球場が恋しくなり、会いに行って参りました。

ウェスタンリーグ
中日vsソフトバンク
前売り大人800円、中学生以下100円で内野全席自由。
センター後方のスコアボードは電光に。内野スタンドの上段と外野スタンドはすべて撤去され、フィールドは明らかに広くなり、平野や彦野が軽くジャンプしたらホームランも楽々キャッチできたフェンスは、ナゴヤドームと同じサイズまで高くなっていました。
こんなの、ナゴヤ球場じゃない。。。
正直、ちょっとガッカリでした。
しかし、新しい魅力がそこにありました。
鳴り物もなく、渇いた打球音とボールがミットにおさまる音。
ベンチからの声、デッドボールのうめき声、そして観客のヤジと励ましの声援。
すべてがしっかりと聞き取れる“近さ”。
観客の平均年齢は、65歳~70歳ぐらい。(ほぼデーゲームなので中学生以下100円も納得)
9割は「ドラゴンズこそ我が人生!」と唸ってそうな男性陣。
「振らな当たらんぞ!」
「頼むぞタツロー!」
「よっ英智の後輩!」
などと、基本下の名前で呼ぶ“上から具合”といい、みんなに聞こえるように叫ばれるウンチクといい、確実にファウルボールを補りに来ている、内野スタンドのグローブ姿のおっさんといい、それぞれが愛するチームを育て、見守りながら全力で楽しんでいる。
そんな光景が微笑ましく、この“近さ”こそ、スポーツに必要な魅力なのだと再確認できました。

(最後のヒーローインタビューでは、インタビュアーの女性が選手に対して「ダッシュ!」「お客様が待ってますよ!」「フォアボールの連続でヒヤヒヤしましたけど・・」と、異常にお母さん的だったのも笑いました。)
プロ野球は、雨天でも開催でき、客席もたくさん入るドーム球場化が進み、プラス面も大きい半面、海外では一番重要視されている「ファンとの距離感」が、どんどん遠ざかっているように思います。
その距離を少しでも埋めるべく、ファンサービスに務める球団もありますが、家族代々長く愛され、地域に根付くために大事なのは、チームをどれだけ身近に感じ、迫力のある“プロ”の野球をどれだけ“すげぇ”と思える環境で見られるか。
やっぱこれだと感じました。
150キロの速球はどんな音がするのか。
それを打ち返す選手のスイングはどれほどか。
遠くからじゃわからない、ラッパ音でかき消されない、純粋な野球の魅力をもっと感じられれば、もっともっと野球を好きになれるはず。
また日があえば、ポケット選手名鑑(200円)片手に、必死で1軍入りを目指す“息子達”の姿でも、応援に行こうと思います。
〜 we will never walk alone 〜
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