フレブ市川のユーロ日記 vol.5 

届いた!

直前ですが、これ読んでから見れたあなた、M.V.L(モースト.バリアブル.ラッキー)です。意味なし

・・・・フレブ市川氏! 大阪から凱旋!?

フレブ市川のユーロ日記 vol.5

睡眠不足も今日でおしまい、みなさん決勝ですよ!しかもカードもスペイン対ドイツという絶好のカードとなりました。いや一時は決勝トルコ対ロシアとかになるんじゃないかと心配しましたが、終わってみればこの注目の一戦が決勝で実現となりました。

しかし今大会は驚くことに3位決定戦が無いんですね?結果、ロシア、トルコは同3位という扱いになるとの事。どうなんでしょ、それ。けっこうトルコ対ロシア楽しみだったのに残念です。

この2つの敗者についてですが、いやいや、トルコですよ。やっぱりやってくれました!スタメン9人不在という状況の中、ドイツをあわやという所まで追い詰めたあの特攻サッカーの蛮勇。本当に胸を熱くさせるチームでした。戦術やフォーメーション以前に、サッカー、いや人と人が戦うというスポーツにおいて“気持ち”の重要さ、これを体現していました。ジーコがフェネルバフチェで成功したのも納得。つまり、ドイツW杯の日本代表は気持ちが足らんかったのですよっ!

まあ代表への喝はハードコア批評トシボーに任せるとして、ドイツは何かピリッとしませんでした。しかし空気を変えた男がいましたね。肋骨骨折ながらも強行出場したフリングスです。フリングスは以前からケガをしていても重要な試合には痛み止めを打って出場するという前例が何度もあったので、やるかな、と思っていたのですが、交代で登場した時は「おおおお!」って興奮しましたね。そしてフリングス、登場するやハードプレス!これはチームのテンション上がるでしょう!

そしてもう1つの敗者ですが、スウェーデン戦以降、強いどころか美しさも魅せていたヒディング・ロシア。いやあ準決勝ではまったく別のチームでした。やはり一度1-4で負けているトラウマを最後まで引きずってしまっていたように見えました。前よりも後ろを気にするサッカーとでも言うのか、あの得意の高いラインでコンパクトに保たれる中盤からの連続プレスが影を潜め、低いラインでしっかり守って、カウンターを仕掛けるという凡庸なチームになってしまいました。

そんなロシアに恐怖心で自分たちのサッカーをやらせなかったスペインで、やはり触れなければいけないのが10番フランセスク・ファブレガスでしょう。いやいや、この選手本当に21歳なんでしょうか?あの視野の広さと落ち着き払った30代のようなプレー。もう完成しちゃってますよ、この選手。この試合でもターニングポイントはビジャが負傷し、交代でセスクが入り、予選で猛威を振るった4-14-1、スペインで言われる“4人の創造者”の布陣がピッチに描かれたあの瞬間だったように思います。

ワントップになった事で前のスペースが空き、イニエスタ、シルバの動きが活性化、そこにセスクから正確なパスが入り、相手DFが混乱し生まれたスペースへシャビ、セスクが侵入していく。あの4人が機能するとこんな事が起こるとは。ロシアはビジャがいた時の方がまだチャンスがありました。

そしてその“4人の創造者”を影で支えるセナも素晴らしい。相手カウンター時のつぶし、圧巻ですよ。さらにこの選手はディフェンスにしろ、オフェンスにしろ、ポジショニングが抜群なので、オフェンスのこぼれ球をミドル、ディフェンスのこぼれ球をキープするなどセカンドボールにからむ回数が凄い!レアルが銀河系全盛だった頃のマケレレを彷彿とさせる、本当にいい選手です。

さあそんな“ネオ・ゲルマン魂”ドイツと“4人の創造者”スペインが激突するユーロ2008決勝戦。まずはドイツですが鉄人フリングス、どうやら先発濃厚らしいです!おそらく布陣は決勝トーナメントに入ってから採用している4-2-3-1でしょう。ワントップは大会得点王も視野に入ったクローゼ。中盤はこちらも得点王の可能性のあるポドルスキ、絶好調シュバインシュタイガー(それでも加持への汚いタックルは忘れないぞ)、ヒツスベルガー、フリングス、そしてどうやらバラック出場が微妙らしいです。おそらくバラックの事なので、強行出場もあるかもしれませんが、コンディションは100%では無い、これは痛い!

そしてドイツの弱点であるディフェンス。攻撃的なラームの背後を衝かれ、左右に振られた時のメッツェルダー、メルテザッカーの両センターバックの綻び、ドイツのポイントはここです。今大会ここまで6失点は取られ過ぎ。好調レーマンで無ければもっと取られているでしょう。

スペインはビジャの決勝欠場がほぼ決定、よって最初から4-14-1“4人の創造者”が並ぶはずです。各選手には準決勝での良いイメージが残っているはず。パス回しは問題ないでしょう。しかし、問題は中盤での守備。確かにセナは今までよく支えてきました。しかしはたしてあのドイツの重たい中盤を一人でカバーできるのか。そこでポイントとなるのが“4人の創造者”です。もし4人が全員“創造者”のままっだったらやられるでしょう。臨機応変に“労働者”にもならなければいけません。そのさじ加減は、準決勝ではロシアが逃げ腰であった事もあって、未だ未知数。もし中盤でフィルターがかからず、ディフェンスにまでドイツの怒涛の攻撃が来てしまったら後はカシージャスの神セーブを祈るばかり。今のカシージャスなら止めてしまいそうですが、キーパーのセーブを前提に入れてはダメでしょう。

決勝戦の見所はズバリ中盤の主導権争いです。力とフィジカルのドイツか。テクニックと想像力のスペインか。面白い争いになりそうです。そしてメンタルの勝負、こちらでは決勝の常連だけではなく、“ゲルマン魂”という言葉が生まれるほどのドイツがやや有利か。しかし、イタリアをPKで破る事で歴史も破った新生スペインの若さ故の勢いも侮れないものがあります。

はたして一体アンリ・ドロネー杯を掲げる欧州最強国はどちらなのか。この運命の一戦を一人大阪で観るというのも空しいもの、そんな訳で今から近鉄アーバンライナーに飛び乗って、今日公開生放送がおこなわれるDLIVEパークに向かおうと思います。みなさん明日は月曜ですがそこは4年に1回ですからっ!一緒に凄い試合を観てぶっ壊れましょう!ではDLIVEパークで!