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ロシアワールドカップ(その1) fgo vol.111 

itch の Football goes on vol.111
ロシアワールドカップ その1


みなさん!4年ぶりです!最近はもう侍ブルーよりも思いっきりドラゴンズブルーな日々でしたが、ワールドカップまでほぼ2週間。

つまりはブラジルからはや4年!はやい、はやすぎるぞ30代後半の日々は!

そんな訳で超久しぶりの「Football goes on」をお届けします、もちろんお馴染みの長文で(笑)

今回は我が代表の最終メンバーについて書いてみたいと思います。

ハリルホジッチの電撃解任から西野監督の就任、そして最終合宿メンバー27名の発表というのがここまでの我が代表の流れ。まあ解任が半年は遅いんじゃないかとか、切る理由が戦術的な問題じゃなくて外人なのにコミュニュケーション不足ってとか、代役が決まっていないのに切ったの?とか、いろいろ言いたいことはありますが今回は割愛。

話は27名のメンバー発表から始めたいと思います。

まず第一印象は「ベテランに頼りすぎ」ということですね。27名中30歳以上の選手が実に9人。1/3が30歳以上という構成でその平均年齢は27.8歳です。
注目の中島翔哉(23)も落選。代わりにハリルジャパンでは舞台から消えつつあった本田、香川、岡崎などが復帰。

これが雇われ外人監督の選択ならまだ分かります。彼らは結果のみで判断され、その後の監督人生も左右される。
日本の未来なんて考慮せず、目の前の結果を追うために実績のあるベテランを並べるのも西野監督の前職の肩書は「日本サッカー協会 技術委員長」です。日本サッカーの技術向上と、継続的な強化に取り組むセクションのトップ。
その人物がベテラン重視のセレクションをした。確かに監督を引き受けた以上、前職の理想はある程度捨てないといけないのは分かるけど、いくらなんでもこの大会から4年後のことを捨て去りすぎな気が…


例えばグアルディオラ、モウリーニョ、クロップ、シメオネなど欧州の第一線で活躍する名監督達は、突然無名の若手選手を抜擢することも珍しくありません。
自らのサッカーが明確なので、その期待する役割も明確。それができれば年齢は関係ない。むしろ若さへの可能性を期待して積極的に使うほどです。


西野監督は「戦術家タイプ」というよりも、個の力のある選手を上手く機能するように選び配置する「セレクタータイプ」というのが僕の印象です。
時間的な余裕の無さからか、今回の人選では自らの好みは封印し、誰もが納得する最大公約数的なセレクトをしたなあというのが第一印象でした。


さて、西野監督はこの27名から最終登録の23名をどのように選ぶのか。


実はワールドカップの23名の選び方は基本けっこうシンプルなんです。各ポジションに2人づつ、それに第3GKを含める。つまり11×2+1=23。これです。
ただ、それは「これまでは」の話で、近年はやや変化が表れています。その変化を生んだのが「ポリバレントな選手」ってやつです、

一人で複数ポジションをこなす「ポリバレントな選手」がいることで、「各ポジションに2人づつ」という縛りが無くなり、監督の自由度は増すわけです。
逆に言えばそこに各チームの監督の個性が見えることになります。


西野監督が会見で中島の落選を問われた時に「ポリバレントさの欠如」をあげていましたね。西野セレクトの基準にも近年のトレンドである。
ポリバレントという基準があることは間違いありません。


それをふまえた上で、まずは23名の基本「各ポジションに2人づつ、それに第3GKを含める」で考えてみます。


ダブついているポジションから落選者が出るはずです。それはどこか?まっさきに上がるのは「左サイドアタッカー」でしょう。
原口、乾、宇佐美、あるいは香川、武藤もここにカウントされるとすれば5名。ここから少なくとも1名、あるいは2名落選者がでるはずです。


落選した中島も「左サイドアタッカー」にカウントされていたはずです。
好選手がひしめく日本のストロングポイントと言ってもいいポジションだけに、その競争も熾烈。


逆に「右サイドアタッカー」はもう無風状態と言っていでしょう。ほぼ本田一択状態です。本田は2列目全てとトップをできる上に、チームで唯一の左利き。
プレースキックのことも考えると、怪我でもない限り「当確」です。浅野はそのバックアップ、スーパーサブ的な存在でしょう。
ここにはクラブ事情で招集が見送られている久保もいます。入るとすれば浅野との交代で入るのでは。


次にダブついているポジションは「ボランチ」。守備的MFです。長谷部、青山、山口、井手口、柴崎、そして個人的に最も期待する三竿。
2〜3のポジションに対して6名。一見、各2名の法則に適しているように思えますが、このポジションはもっともポリバレントさの影響を受けるポジション。
特に4−3−3、4−1−4−1、3−4−2−1などには実質その椅子の数は1〜2。


ここからも1名落選者がでそうです。長谷部は安泰でしょう。キャプテンであるとともに、3バックのリベロ役というポリバレントさ、本田とともに「当確」です。
3バック、しかも「広島式」3バックに意欲的な西野監督にとって青山の存在も欠かせないはず。実績のある山口も残したい。
攻撃的なオプションで柴崎も残したい。そうなると消去法的に井手口か、三竿か、ということになりそうです。


個人的には身体能力の高さでボールを奪え、奪ったボールを的確に長短振り分ける事ができ、ポゼッション時には散らしまでできる「和製ブスケツ」三竿は是非とも残してほしいんですが…


後はセンターバックでしょう。吉田、槙野、昌子、遠藤、植田、ここから1名。


西野監督はここにきて3バックに意欲的です。そうなると吉田を差し置き「当確」と言えるのはむしろ槙野でしょう。次に吉田、ここまでは「当確」。
代表で長くバックアッパーとして帯同してきた昌子も残るはず。そうなると遠藤、植田のどちらかが外れそうです。


以上、長々と考察しましたが、それらを最終判断するのが、ガーナ戦というわけです。ガーナ戦はこのポジション争いを軸に観ることをおススメします。


西野監督は3バックに2シャドーJで流行っている「広島式3バック」にどうやら意欲的なようです。ただこのシステムは世界では一般的ではありません。
つまり海外組はその独特なガラパゴスサッカーにフィットできない可能性があります。


「広島式3バック」には決定的な弱点があります。ウイングバックです。詳しくはまたの機会にゆずりますが、現代のインテンシティーの高いサッカーで、90分間一人でウイングバックを機能させられる選手はいません。世界でも。特に世界の強豪を戦う際にはこのシステムは実質5−4−1になり下がります。


その問題と、抱える選手の組み合わせ。西野監督の選択やいかに?最後に個人的な落選者予想をしときます。


まずは怪我の影響とポリバレントの無さから乾。実績の無さと3バックの経験の少なさから植田。そして残念ながら若さと実績の少なさから三竿(ほんとは残してほしいし使ってほしい!)
後はガーナ戦で結果を出せなかったら浅野と久保の交代はあると思います。


最後の一人は香川です。いや、たぶん西野監督は選びますよ。ただ、3か月実戦から外れていて、コンディション的には90分できない以上スタメンで使えない。
それではスペシャルな何かでゲームの流れを変えられるのかと言えばそれも怪しい。トップ下のみというポリバレントさの欠如。落選する理由は揃いすぎています。


香川が生き残れるとしたら、2シャドーで機能するという結果をガーナ戦で証明するしかありません。
中島も、おそらく落とされる三竿も、つまり未来を犠牲にする何かを香川が見せてくれることを期待しています。
 

それではガーナ戦後の23名発表後あたりにまた!