「日本の代表監督を考える〜後編〜」fgo.94 

itch の Football goes on vol.94

「日本の代表監督を考える〜後編〜」


そもそも日本に外国人監督を招く、というのはどういう事なのか。

それは日本人監督の力では世界で戦う時に力が及ばない、という事でしょう。

根本問題として外国人監督を招きづらい、しかしまだまだ外国人監督の力を必要とする。このジレンマに日本は向き合わなければいけない。難題です。


だから僕はまず4年間という時間の使いかたから見直してみてはどうかと考えます。ワールドカップは4年周期です。だから代表のスケジュールも4年周期です。まず地区予選があり、そして本大会がある。


おおざっぱに言えばその前半期、地区予選突破までは「アジアでの戦い」です。はっきりいってここに外国の力はもはや不要だと思います。「アジアでの戦い」はもはや「アジアの力」つまり日本人だけで充分。外国人の力を借りなければ突破できない時代はもはや昔です。

4年周期の前半期は僕は日本人監督でいい、と考えています。いや、日本人監督でなければダメだと。アジア予選をまず自国の力だけで突破できないようではダメです。

そして予選突破から本大会までの後半期、ここからは「世界での戦い」です。ここで「世界の力」を借りればいいんじゃないでしょうか。


就任期間が2年、1年に短縮され、世界がワールドカップモードに入ってゆく大会前の方が、「その条件ならば」と大物が就任してくれる可能性も高いでしょう。しかもそれまでの根回しをする時間的余裕もたっぷりあります。

しかもそこにはベースとなるチームが予選を通じてできている。足らないポイント、伸ばしたいポイントが予選を通じて見えてきたチームがある。

とにかく強くする、という漠然とした監督探しよりも的確な人材が絞れます。

その際にも前任の日本人監督や、次期の日本人監督候補がスタッフに入る事を絶対条件にする。バルサでモウリーニョがアシスタントコーチをしながらファンハールから監督業を学んだように、レーブがクリンスマンから学んだように、故ビラノバがペップから学んだように。

その循環を繰り返すうちに、ついに日本は代表を託すに値する日本人監督を育てる事ができるでしょう。そして日本はいつか最終的には自国の監督でワールドカップに臨む。そうした時にはじめて「自分たちのサッカー」で戦える、そう僕は思います。


そんなの不可能?そんな事はないと思います。僕らはすでに観ています。なでしこで佐々木監督が成し遂げた事を。日本は女子サッカーでは既に組織力で世界を制覇した国なんですから。


右肩上がりで強くなっていく日本のサッカー。その要素はほとんどが選手の力です。ついにヨーロッパのクラブで普通にプレーする選手が数名出るところまで来ました。


しかし指導者はどうか。ヨーロッパの最前線に身を置く選手達を納得させられる指導者が国内にいるか。


そこの問題が解決されない限り、日本の根本的な問題は解決されないと思います。


だからこそ日本人指導者のレベルを上げる方法にも日本サッカーは取り組まなければいけないと思います。


なぜならば厳然たるデータがあるからです。


ワールドカップとは、ついこの間のブラジルワールドカップでも見事にそうでしたが、いまだに自国監督以外のチームが優勝した事がただの1度もありません。


100パーセント、優勝監督はその優勝した国の監督です。


その国のサッカーに関わる全てが問われる戦い。それがワールドカップです。そこに挑む以上、今度は指導者たちが選手と同じぐらいがんばらなければいけない。その舞台が用意されなければいけない。


借り物ではない、自分たちのサッカー。オシムが言った「サッカーを日本化しなければいけない」とはそういうことなんじゃないでしょうか。


先進的な外国の力をうまく取り入れつつも、自分たちにフィットするように「日本化」してしまう。そして世界が驚くような新たなモデルとして提示する。歴史を見れば明らか、日本人の強みのひとつだと思います。


だからこそ現段階で5名程度に絞られた監督候補に「日本人は含まれていない」という報道を見ると寂しい気持ちでいっぱいです。


クルピ、レオナルド、ネルシーニョ、フェリポン、ラウドルップ。その中で世界レベルの監督はフェリポンのみ。ただグレミオに就任したばかりのフェリポンがこのタイミングで日本に来るとはちょっと考えられません。


フェリポン以外の候補に挙がっている名前に「この人ならば」とワクワクする名前はありません。だからいきなり監督が難しいようであっても、せめてコーチ陣に日本人指導者が入る事を祈るばかりです。


はたして日本代表監督は誰になるのか?


まあなんだかんだであーだこーだ話し合うのが楽しい時期でもあります。

次回はそんな風に妄想的に「日本の理想の監督」について書いてみたいと思います。


ではでは~

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