ポストポゼッションサッカー時代(その1) fgo vol.107 

itch の Football goes on vol.107
ポストポゼッションサッカー時代 その1


フットピーポーよ!さあいよいよ世界のサッカーの頂点に立つ戦い、チャンピオンズリーグ決勝が来週末にやってきます!

今回はここまでのチャンピオンズリーグの流れを振り返る事で、現代サッカー最先端の流れ、トレンドを把握しようと思います。

しかしこれがおそらくハンパじゃない長文になる予感がヒシヒシとしますので、今回は数回に分けてじっくりとお届けしますね。

セミファイナルの死闘を制し、決勝ベルリンの地にはバルセロナ、ユベントスが進出。この生き残った両チーム、いまサッカー界で何が起きているのかを考える時に、象徴的なチームが決勝へ進んだと思っています。


ここ数年のサッカー界の主役とは、僕はやはりジョゼップ・グアルディオラだったと考えています。


ペップがバルセロナに就任した2008年からそれは始まったと思います。バルセロナというチームのアイデンティティであるショートパスを多用し、あくまでもボールを保持し攻撃に特化したスタイルです。

ゲームが終わってみれば圧倒的なボールポゼッション率がゲームスタッツに現れるそのスタイルは「ポゼッションサッカー」と呼ばれ始めます。

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それまで見た事の無いペップバルサの「ポゼッションサッカー」は、まるでワクチンの無い新型ウイルスのようにヨーロッパで猛威をふるいます。ヨーロッパのスタイルは基本的に速攻がメインだったのが、ペップバルサの出現により、ヨーロッパのサッカースタイルの風向きが変わります。

「ポゼッションサッカー」に多くのフォロワーが生まれます。そしてそのフォロワー達も好成績を収めますが、そこはフォロワー。ペップバルサの劣化コピーが多く生まれる中、本家のバルサ、およびその選手達で構成されるスペイン代表にはかないません。「ポゼッションサッカー」の頂点に君臨するバルサ、スペイン代表がサッカー界の主役としてあらゆるタイトルを総なめにする時代が続きます。

しかしそこに「ポゼッションサッカー」という新種のウイルスに有効なワクチンを開発する人物が現れます。モウリーニョです。

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モウリーニョはオリジナルの「ポゼッションサッカー」に、コピーの「ポゼッションサッカー」で挑んでも永遠に勝てない事を熟知していました。完全無欠に思え、サッカーの理想の形とまで言われたペップバルサの弱点を突く戦術。「対ポゼッションサッカー」の戦いが始まります。

モウリーニョがバルセロナの永遠のライバルであるレアルの監督に就任したこともあり、「対ポゼッションサッカー」の戦いは数多く行われる事になりました。モウリーニョは毎回戦い方を変え、「対ポゼッションサッカー」を模索しました。

キープレーヤーメッシにマンマークをつける。後方に引きバイタルエリアを人で埋めてスペースを消す。パス回しを狙ったハイプレスを浴びせる。

それは時にうまく行き、時に失敗しました。しかし重要なのは完全無欠と思えた「ポゼッションサッカー」にも対抗策はある、という発見でした。それは同じ「ポゼッションサッカー」で本家を上回るよりも、その弱点を突く「対ポゼッションサッカー」の実行だ、と。


モウリーニョの発見がまたヨーロッパの風向きを変えます。


それまで絶対的だったポゼッションの王、バルセロナが簡単には勝てなくなりだします。そこに追い打ちをかけるペップのバルサ離脱。

「バルセロナの終焉」そんな言葉がささやかれ始めます。


次回につづく


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