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「ポーランド戦プレビュー」FGO vol.119 

itch の Football goes on vol.119
ロシアワールドカップ その9

「ポーランド戦プレビュー」


ポーランド対コロンビアをチェックしてたんですけど、3点目のハメスのパス、なんすかアレ...

ハーフウェイラインあたりからグランダーのアーリークロススルーパス!初めて観ましたよあんなん!

ディフェンダーはおろか、スタジアムの誰もが想像できないプレーを「創造」してしまう。

4年前のクイアバでのとどめの4点目もそうでした。

スタジアム全体が驚いて、そのプレーの結末を全観客が凝視しているあの空気。


さすが「最後のファンタジスタ」ですよ。大好物です!


そんな訳で書く方も大変な中3日の大決戦、運命のポーランド戦がやってきます。

2戦合計で勝ち点4グループ首位(!)でこの試合を迎える日本。

かたや勝ち抜け大本命と見られつつまさかの2連敗、勝ち点0敗退決定のポーランド。

日本は引き分け以上で決勝トーナメント進出、さらに勝てばグループ首位での勝ち抜けの芽も残されています。

グループリーグ最終節はその試合をどう戦うのかという戦術もさることながら、その先を見据えた戦略もよく考えなければいけません。

取らぬ狸のなんとやらと言われそうですが、決勝トーナメントに進出!大ハッピーエンド!どころか、ワールドカップは決勝トーナメントから本番。

グループリーグはいわば予選。僕は日本の立場ならば通りさえすればオッケーだと考えています。

決勝トーナメント初戦の相手が1位通過なら勝ちが計算できる相手とかなら話は別ですが。

グループHの決勝トーナメントの相手はベルギーかイングランドどちらか。どちらかを選びたいとかそういうレベルではありません。

であるならば日本が考えたいのはトーナメント初戦に戦力をどれだけ残せるか、です。


ワールドカップは決勝まで戦う国もたったの7戦。

それを1か月弱。平均中3〜4日で戦うという超短期決戦。

しかも現代の運動量が求められるサッカーでは11人で乗り切るというのはもはや不可能。

登録23人を効率よくフルで使い倒すかというマネージメントが不可欠になりつつあります。

2年前のユーロでポルトガルを優勝に導いたフェルナンド・サントスは、絶対的なクリスチャーノさん以外のメンバーをターンオーバーで使い倒し、登録メンバーを全員使いきってユーロを制しました。

西野監督もこの第3戦はメンバーの変更を示唆しています。

ベンチ全員で戦うことを公言している西野監督がこの第3戦でターンオーバーをしてくる可能性は高いです。

しかしここまでの日本があのメンバーでギリギリの戦いをしてきたのは誰もが知っています。

どこまでメンバーを落とせるのか。おそらく西野監督は悩みに悩んでいるでしょう。


以上の戦略的な狙いを大前提として、対ポーランドの戦術的な話に進みます。ながっ


ここまでセネガル、コロンビアにしてやれたポーランド。2戦観たところその敗因はディフェンスラインの不安定さにあると思います。

ポーランドは絶対的なディフェンスリーダーのグリクを、今大会怪我で欠いてしまっています。

グリクがいなくなったことでポーランドのディフェンスラインは統率を失い、適切な高さを維持できなくなっている。やたら低かったり。もしくは無暗に高い。チグハグです。

ポーランドのナバウカ監督はその安定のためにセネガル戦後半から3バックを試みました。

しかしこれが裏目に出たのがコロンビア戦。

ポーランドの3バックはちょうど西野監督の初戦、ガーナ戦状態でした。

ウイングバックはディフェンスラインに吸収され5バックと化し、両ウイングは押し下げられる。

「3−4−3」で戦いたいところが「5−4−1」に。3バックとウイングバックの曖昧なポジションから生まれるスペースをハメスとクアドラードに支配され、孤立するレバンドフスキにボールが渡らない。

ポーランドがまた3バックで来てくれたら大チャンスです。コロンビアと同じ戦い方でオッケー。

しかし対戦相手から見て今の日本のストロングポイントは、長友、乾、に香川や大迫が絡む左サイドアタック。ましてやコロンビア戦の大敗の後、ナバウカは4バックで、原点である「4−2−3−1」で来ると思います。

しかし4バック時でも問題は一緒、特に守備時に下がりすぎるディフェンスラインとボランチの間、バイタルエリアのスペースに隙があります。

セネガル戦でアンカー脇のスペースを使い香川と柴崎がポゼッションしたあの戦い方で、ポーランドは攻略可能。

もとより日本はヨーロッパのシステマチックな戦いを得意としていて、そしてポーランドのような体格はいいけどスピードに欠ける相手には得意のアジリティーを活かせる。

僕はグループで一番相性のいい相手はポーランドだと思ってました。

この2戦の戦い方を普通にすれば、普通に戦える相手。それが現時点でのポーランドの印象です。

しかしそれはこの2戦のメンバーで、という条件がつきます。


さあここで大前提の戦略の狙いを思い出しましょう。そう、日本はできるならばこの試合で戦力を温存。ターンオーバーしたいのです!


誰を温存できるのか?


どれだけ入れ替えられるのか?


まず間違えてはいけないのは、「後ろを固めて引き分けねらい」だけはやってはダメだということです。

2戦で3失点。このチームは守り切るチームじゃありません。

この2戦の日本の守備を観るにアタッキングサードでプレスをかわされ、相手に前を向かれた時の不安定さが目立ちます。

ましてや対戦相手にはあのレアルが何としても手に入れようとしているヨーロッパNo.1センターフォワードがいるわけです。

引いてプレイエリアを自陣バイタル付近に設定するのは自殺行為です。

日本は生命線である「ポゼッションによるゲーム支配」ここだけはメンバーを替えても変えてはいけません。

そうなると外せないのは柴崎、香川、大迫のまず3名。

このセンターラインが日本のポゼッションサッカーの軸だと思います。

それとおそらくポーランドが狙ってくるレバンドフスキへの放り込み対策を考えると吉田、昌子も外せない。

それ以外は全員ターンオーバー可能というのが僕の見解です。

そりゃここまでうまくいっているメンバーを3戦連続で起用したい誘惑はあります。

その方が日本では絶対批判されないし。なんせ真夏の35度の中で10代の若者が100球以上を中2日とかで投げているのが感動になっちゃう国ですから。

ベストメンバーはいわば保身です。ベストメンバーで負ければ誰も文句は言いません。

しかしそれでは勝ち抜けないのがワールドカップ。それでは永遠のベスト16どまり。

98年夏の高校野球準決勝、大エース松阪を温存した横浜高校の明徳義塾戦。あの感覚です。

まあその試合、横浜高校は敗退寸前まで行ったんですけどね(笑)


勝ち抜けるだけじゃないその上の高みを目指す賭け。それを見せてくれたら僕はそのギャンブルを支持します。

ギャンブルの正解があるとすれば「賭けるに値するかどうか」だと信じています。

ここまで予想の上の采配をみせてくれている西野監督の決断やいかに?


<itch的ターンオーバースタメン>

「4−2−3−1」

GK 川島
DF 吉田(C)
  昌子
  酒井高
  酒井宏
MF 山口
  柴崎
  武藤
  長友
  香川
FW 大迫  

<寸評>
ここまで来たらもうGKは川島で行くしかない。川島の復調もトーナメント1回戦には必要。GK交代よりもそちらに賭ける。酒井高を左サイドバックで入れ、長友は1列前で負担を減らしつつ相手のサイドバックを押し下げてもらう。
運動量がキモの長谷部、原口を温存。できれば大迫、香川、柴崎もゲームが落ち着いたところで岡崎、大島、本田などで代用し休ませたいところ。先制されても同時開催の状況で勝ち抜けができるのならばあわてず戦力温存。
このままでは敗退するという状況の時にジョーカーとして乾を投入。この1戦は選手交代のタイミングがポイント。


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